村瀬:高橋先生。今日もよろしくお願いいたします。
高橋:よろしくお願いします。 村瀬:今日は、前回高橋先生に見通しをご解説いただいてズバリ的中したというニュースが飛び込んできましたので、これについて追加のご説明をいただきたいと思うんですが。 まず、僕のほうから最初のニュース、前回のニュースをご紹介させていただきます。6月5日のヤフーニュースです。死刑確定後に再審で無罪が確定した免田栄さん83歳が、拘置中に国民年金に加入する機会を失ったとして受給資格の回復を総務省年金記録確認第三者委員会に申し立てた。と。
高橋:ありましたね。 村瀬:これについて先生にご説明いただきまして、結論的には難しいだろうと。
高橋:そうですね。第三者委員会での記録回復は難しいだろうというお話しさせていただきました。 村瀬:それで、7月3日21時46分配信のヤフーニュースで、「免田栄さんの資格回復申し立て不受理に」というニュースが入ってきて、みごと先生がおっしゃった通りになりましたね。
高橋:誰が考えてもこんな感じかなという印象はなくはないんですがね。私のお話をさせていただいて通りになって面目は保てたかな。というところでしょうかね。 村瀬:素人考えかもしれないんですけれども、認めてあげてもいいのではないかな、という気がすごくしていたんですけれども、やはりご専門のご判断ではだめだということなんですね。
高橋:そうですね。 村瀬:これについて追加のご説明などありますでしょうか。
高橋:免田さんは、港の社会保険事務所を経由して、第三者委員会に申し立てをされたということですね。そもそも記録の回復というより、どちらかというと国民年金の加入の告知がなかったことに対する不服という形になりますので、今後弁護士と相談をして認めてもらうまでがんばりたいというような表現、コメントが出ているようですので、おそらく今後、場合によっては裁判でここの記録について争っていく可能性はあるんではないかな、というふうに考えられますね。いわゆる行政のレベルで記録を回復するという余地は、社会保険事務所で受け付けられず、さらには第三者委員会の案件には該当せず、という結論がここで出てしまいましたので、残るは司法判断、場合によっては政治判断を待つだけかなというような感じでしょうかね。
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